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ナノマシン兵器 [雑談]

ウクライナでの戦争を見ればわかるように、対称戦の場合はこれまで有効とされてきた大型兵器の多くが無用の長物と化した。

特にそう言えるのがステルス戦闘機。

極めて高価で維持運用にかかる経費も極度に高く、利用可能な状況ではたしかに費用対効果は高いが、それが成立する条件は今後ほとんどゼロと断言出来る。

何故なら2023年現在のレーダーとミサイル技術(含む個人携帯が可能な対空ミサイル)は、ステルス戦闘機がこれらの防空設備を破壊可能な距離よりも遠くからステルス戦闘機を破壊できるからだ。(具体的には、対ステルスレーダーでステルス戦闘機を発見→最寄りの発見がほとんど不可能な小さな対空設備から目標まで数kmの近距離で対空ミサイルを発射→撃墜という流れ)

何故ステルス戦闘機が最新のレーダーで容易に発見出来るかというと、単純に現代の飛行機自体が大きいからだ。

だからこれまでの「レーダーでは発見出来ない」という、そもそも誤った常識は通用しなくなった。

その理由は、ステルス戦闘機はレーダーでの探知を通常の飛行機より近距離になるまで難しくするという効果しかないというのが現実だからだ。

もし、ステルス戦闘機が今まで言われて来たような“最強兵器”というのが現実だったら。

ウクライナは2022年の2月中に、ロシアによって占領されていただろう。


さて。

ステルス戦闘機に代わり今後最強となる兵器は何かというと。

すでに実証されているように、それは超小型のUAVである。

私は10年以上前にこの持論を某サイトでブチ上げたが、重厚長大が最強とする論に塗りつぶされてしまった。

だが現実は御覧の通りである。

どんなにレーダーが発達しても、無数の小鳥が分散して絶え間なく情報収集し、或いは自爆攻撃する状況に対応出来るのか。

答えは、否、である。

対応するには、小鳥と同程度の大きさしかないUAVを識別可能なレベルの高性能なレーダーを網の目のように設置した「レーダーネットワーク」(※これはあらゆる手段のレーダーが必要になるだろう)で補足し、さらに侵入してきた無数のUAVを永続的に破壊する手段がなければならない。

これを戦時中に維持できるのかといえば現実的に不可能としか思えない。

何故なら安価で大量に使い捨て出来る兵器が主流ともなれば、飽和攻撃も簡単だからだ。
※これは現実に、現在進行形で生きた人間を使って行われている。


すると、その究極はどうなるのか。

これはもう兵器の小型化を極限まで追求する事になるだろう。

その行き着く先は「ナノマシン兵器」である。

SFの世界になってしまうが、ウイルスと同等のサイズまで小型化された兵器が、人知れず、兵器と兵器のぶつかり合いどころか小銃の撃ち合いすら起こる前に、戦争の勝敗を決するのだ。

ナノマシン兵器が実用化されれば、地球上の70憶人を超える人間を、1秒の誤差も無く同時に殺害する事も可能になるだろう。

当然、その効果は制御可能で、特定の地域の特定の人間だけを殺す、という事も簡単だ。


さあ、これからどうなるのか、少なくとも今よりさらに最悪な状況が現実となるのは私がこの世を去った後になるだろう。

私の経験では、人類の常識は近隣の人間関係ですら「自分中心のワンダーランド」(※含む~活動家やそれに類似する者)という状況なので、問題の本質について気付く人はほとんどなく、これからも良い方向への状況変化は期待出来ないとしか私には思えない。



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