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ハードディスクの寿命を考える2022版 [ハードウェア]

ハードディスクを買う事はクジ引きに似ている。

何故ならハードディスクの故障は個体差が大きく、買ってすぐに壊れる物があれば10年以上使いっぱなしでも壊れない物もあるからだ。

私は信頼性重視で出来る限り長く使える物を選ぶが、その根拠となる情報は以下のWeb記事を参考にする事にしている。


Hard Drive Reliability
https://www.backblaze.com/b2/hard-drive-test-data.html


このWebページは私が過去にも何度か参考にした“Backblaze”という企業が公表する、自社のデータセンターで使われている万単位のハードディスクの故障率をメーカーや機種毎に集計したデータが書かれている。

最新のデータは2022年第2四半期の記事だが、この中の表を見ると相変わらずSeagateのハードディスクの故障率が突出して高く、HGST/WDCのハードディスクが極めて故障しにくい事がわかる。

他には東芝のハードディスクも使われているが、モノによって大きな差がある。しかしサンプルが少ない事を考慮しても大半が非常に高い故障率であるので、これらの機種は信頼性が低いのかもしれない。

とはいえ、おおまかな傾向としてはHGST/WDCが最上でSeagateが最低である事に変わりはないと思う。


さて、こうした情報を踏まえて言える事は一つ。

それは「ハードディスクが壊れるのは運次第」であるという事。

この“運”とは、自分が買った個体がどれだけ長く使えるか、というのは“買った時点で決まっている”事を言う。

そして、Backblaze社の出した統計はハズレを引く確率を示しているという事を理解しなければならない。

何もSeagateが最もハズレを引く確率が高いからと言って、HGST製との差は四半期ごとの故障率を見ても1~2%の差でしかない。

従って大抵の人はどちらのメーカーでも差を感じないはずだ。

しかも、メーカーや機種だけでなく製造ロットの当たり外れもある事を考えると、Seagateでなければ安全とはとても言えない。


以上の事から、普通にデスクトップパソコンなどで使う場合にはどのメーカーのどんな機種を買っても大した違いは無い、と言えるかもしれない。

だが仮に1%の違いでもハズレを引く可能性を下げたければHGSTを選ぶという選択は間違いではない。

実際の所、ハードディスクの寿命は使用環境による影響が非常に大きい。

特に熱とアクセス頻度はその影響が大きく、これは私の経験でも証明されている。

もちろん、取り扱いが雑で動作中のハードディスクに振動や衝撃を与えるような事は論外だが。

いずれにせよ、ハードディスクはどんなに注意深く扱っていても、壊れる時には壊れる。

取り扱いの工夫で長持ちさせる事は可能だが、データの保全を最優先したいのであれば冗長化やバックアップという手段は必ずやっておいた方がいいだろう。


参考

Hard Drive Life Expectancy
https://www.backblaze.com/blog/hard-drive-life-expectancy/

HDDの寿命を予測する、6年後に何%が生き残るのか?
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2208/01/news120.html


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