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ベルギーにある3Mのフッ素化合物工場が再稼働の見通し [雑談]


今日、こんな記事をみつけた。

1位の「3M PFAS問題」には進展も、2022年上期 人気記事Top5
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2207/11/news070.html


先日書いたフッ素グリスを買え! で

“半導体製造で必須の冷却材に使われているフッ素化合物を製造する工場が閉鎖に追い込まれた事で、一時的に半導体の製造が滞る可能性がある”

と書いたが。

この問題ではベルギーにある3Mの工場が稼働停止になったので、この工場で生産されるフッ素化合物が必要なドライエッチングという工程が出来なくなって、世界の半導体工場の80%で半導体が製造できなくなる可能性があった。

そして記事によると、工場周辺の汚染された土壌を浄化するなど環境改善に5億7100万ユーロを投じる事で工場の再稼働が認められたようだ。

このため、半導体が製造出来なくなるという危機的状況は回避される見通しとなった。


ちなみにここ数年続く半導体不足の問題は、すでに急激な需要縮小によって一部の分野で過剰在庫が始まっていて、RenesusやnVidiaなどではTSMCに生産予約の一部をキャンセルしようとしているようで、終わりが見え始めているらしい。

そして、この変化があまりにも急激に進んでいるため、バブルの崩壊に似た状況になりそうだ。

今月に入ってビデオカードの値下がりを見かける機会が増えたが、もうすぐ大幅な値崩れが起きるのかもしれない。

まあ、代理店などは在庫調整を上手くやって値崩れしないように必死なのだろうが。

またCPUなども、今年の春以降パソコンの需要が急激に落ち込んでいる事から値下がりが進む可能性がある。

もしバブルの崩壊が始まったら、特に気を付けなければならないのはDRAMやNAND Flashを使う製品だ。

これらは半導体不足の真っ只中にあって品不足になっていない。

そして昨年にはもう過剰在庫になっていたらしい。

という事は、過去に何度も繰り返したようにかなり大幅な値崩れが起きる可能性がある。


とまァそんなワケで、3Mのフッ素化合物工場が再稼働しようがしまいが、実際にはあまり関係が無かったかもしれない。

なんにせよ、一般の消費者にとっては良くも悪くもあまり歓迎出来ない状況だ。

とはいえ、気にした所で精々買うタイミングを見計らうネタくらいにしかならない話。

高かろうが安かろうが、必要になったら買う以外の選択肢は無いのだ。



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