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Type-Aは知っているが、Key-Aは知らない [USB]

SilverStone、ケース前面のUSB 3.1ポートを活かせるPCIe拡張カード
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news_flash/1213937.html

この記事を見かけた時、タイトルの意味が今一つわからなかった。

普通ならば単にUSB 3.1の拡張カードに20Pinの2mmピッチピンヘッダコネクタが付いている物だと考えたが、実際に記事を読むとそこにはUSB Type-Aコネクタに見える長方形の金属端子が付いているカードの写真が。

そして記事には「USB 3.1 Key-A」という見慣れない単語が書かれている。


Key-Aってなんだ!?

と思い検索すると、Type-Aみたいな形状で20 Pinのコネクタが存在するらしい。

ならば、と以前USB.orgから落としたUSB 3.1の規格書を開いて検索するが、「Key-A」などというコネクタの情報は無い。

という事は、マザーボードやATXケースの方の規格だろうか?

そこで引き続き探して見つけたのが以下のpdf。

USB 3.1 FRONT-PANEL INTERNAL CABLE AND CONNECTOR
https://www.usb.org/sites/default/files/USB3p1_Front_Panel_CabCon_Implment_Doc_Rev1p1.pdf

要はType-Cコネクタ規格の延長上にある、デスクトップパソコン向けの内部配線用コネクタであるようだ。

Key-A.jpg
こんな感じで配線するらしい。by USB.org

まあ・・・正直また面倒な規格が増えたのか、という感想しか湧かない。

が、現在は一般的なピンヘッダからUSBの信号を取り出してケースのコネクタまで配線している事を考えると、今後より周波数が上がるであろうUSBの、特にThunderbolt 3に対応した信号を流すには、シールドも何も無いピンヘッダでは色々と問題が出る事は容易に想像出来る。

Key-Aコネクタをよく観察すれば、なるほどコネクタには金属ケースが被せられてしっかりシールドされているように見える。

また、Type-Cコネクタの機能を全て使うには、現在の9Pinしか配線出来ないピンヘッダコネクタでは無理があるから、どちらかと言えばこの問題解決の方が主眼に置かれているかもしれない。


というわけで、現在はパソコンのケースを買うとUSB3.xの前面パネル用配線はピンヘッダコネクタになっている事がほとんどだが、今後はKey-Aコネクタに統一されていくと思われる。

これに対してマザーボード側もそれに追従していく事は確実で、現在使われているケースに新しいマザーボードを入れると前面のUSBコネクタが使えない、などという事が起こり得る可能性がある。

今の所はまだ普及前の段階であると思われるが、自分でパソコンを組み立てる事がある人は心に留め置く必要があると思う。



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