Zen2に関する不具合修正されるも改善なお必要な状況 [CPU]
AMDの最新CPU、Zen2コアを使った“Ryzen 3000シリーズ(省くAPU)”は発売当初からいくつかの不具合を持ち、せっかくの高性能に水を差す形のまま販売が続いている。
不具合の具体例は消費電力がAMDが当初発表していたよりも多い問題、そしてスペック通りの動作周波数に到達しにくい問題、その他にもメインメモリの相性問題等がある。
これらの問題は環境によってかなり出方が違う状況であり、私の場合にはASUSのPrime B350 PLUSとWindowz7の環境で3600Xはほぼ1600Xと同等の挙動を示し、動作周波数もスペック通りの数値を見せた事からCPU内蔵のUSBが利用出来ない事以外にほぼ問題は無い状況(ただしメインメモリが動作周波数こそ1600Xと同じ3200Mhzながらレイテンシと電圧の調整が必要)であった。
この件に対し情報収集を進めていると、大きな問題となるのは主にWindowz10の最新版、1903で利用する場合になる事が判明。
理由はZen2が新たに採用した電源制御機能である“Collaborative Power and Performance Control”(以降UEFI CPPC2)に拠るもので、1ms単位で電圧と動作周波数を調整する機能であるこのUEFI CPPC2の調整が不完全である事が問題を起していたようだ。
他のOSで問題が出ない理由はOS側がUEFI CPPC2に対応しないからで、その結果従来通りの挙動になったのだろう。
これに対する対策として、AMDは7月30日に新しいチップセットドライバを発表。
このチップセットドライバを導入する事で以前はどのような状況でも1ms単位で調整していたものを、アイドル時或いは低負荷時は今まで通り15ms単位の調整とする事で、不要な電圧上昇及び動作周波数の上昇を抑えるようにした。
その結果無駄な電力消費が抑えられ、発熱量も多少下がったようだ。
一方でUEFIの修正は続いているものの、芳しい状況ではない。
現在最新のAGESA 1.0.0.3ABA等1.0.0.3系はいくつか不具合があるようで、複数の問題が報告されている。
とりあえず安定しているのが1.0.0.2なので、絶対性能よりも安定性を重視する人は1.0.0.2までを適用したUEFIを利用した方が良いようだ。
性能を取るか、安定性を取るか。或いはその両方を求めて挑戦するか。
マザーボードメーカーの対応もまちまちであるため、製品の選択にも情報収集が必要な状況。
ちなみに私の使うPrime B350 PLUSの最新UEFI“5007”は、AGESA 1.0.0.2が適用されている。
GIGABYTEのようにいち早く最新のAGESAを適用したり、同じメーカーでも製品ごとに対応状況が違う事は、安定重視か新しいモノに挑戦する事を重視するのか、そういう違いがあるのかもしれない。
とまあそんな感じで、現在“Ryzen 3000シリーズ(省くAPU)”に関する状況は流動的かつ不安定である。
何もせずとも当たり前に最高性能を味わいたい人は、まだ当分様子見が良い。
またそうではなく、性能を引き出すための苦労がどれほど過酷でも構わないと思う人(知識とスキルがあれば大した問題でもない)は、現在の“Ryzen 3000シリーズ(省くAPU)”に挑戦すれば良い。
参考
第3世代Ryzen向けの新電源プラン、アイドル/低負荷時の問題が解消
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1199341.html
他、海外のいくつかの情報サイト(知りたい人は自分で検索してください)
不具合の具体例は消費電力がAMDが当初発表していたよりも多い問題、そしてスペック通りの動作周波数に到達しにくい問題、その他にもメインメモリの相性問題等がある。
これらの問題は環境によってかなり出方が違う状況であり、私の場合にはASUSのPrime B350 PLUSとWindowz7の環境で3600Xはほぼ1600Xと同等の挙動を示し、動作周波数もスペック通りの数値を見せた事からCPU内蔵のUSBが利用出来ない事以外にほぼ問題は無い状況(ただしメインメモリが動作周波数こそ1600Xと同じ3200Mhzながらレイテンシと電圧の調整が必要)であった。
この件に対し情報収集を進めていると、大きな問題となるのは主にWindowz10の最新版、1903で利用する場合になる事が判明。
理由はZen2が新たに採用した電源制御機能である“Collaborative Power and Performance Control”(以降UEFI CPPC2)に拠るもので、1ms単位で電圧と動作周波数を調整する機能であるこのUEFI CPPC2の調整が不完全である事が問題を起していたようだ。
他のOSで問題が出ない理由はOS側がUEFI CPPC2に対応しないからで、その結果従来通りの挙動になったのだろう。
これに対する対策として、AMDは7月30日に新しいチップセットドライバを発表。
このチップセットドライバを導入する事で以前はどのような状況でも1ms単位で調整していたものを、アイドル時或いは低負荷時は今まで通り15ms単位の調整とする事で、不要な電圧上昇及び動作周波数の上昇を抑えるようにした。
その結果無駄な電力消費が抑えられ、発熱量も多少下がったようだ。
一方でUEFIの修正は続いているものの、芳しい状況ではない。
現在最新のAGESA 1.0.0.3ABA等1.0.0.3系はいくつか不具合があるようで、複数の問題が報告されている。
とりあえず安定しているのが1.0.0.2なので、絶対性能よりも安定性を重視する人は1.0.0.2までを適用したUEFIを利用した方が良いようだ。
性能を取るか、安定性を取るか。或いはその両方を求めて挑戦するか。
マザーボードメーカーの対応もまちまちであるため、製品の選択にも情報収集が必要な状況。
ちなみに私の使うPrime B350 PLUSの最新UEFI“5007”は、AGESA 1.0.0.2が適用されている。
GIGABYTEのようにいち早く最新のAGESAを適用したり、同じメーカーでも製品ごとに対応状況が違う事は、安定重視か新しいモノに挑戦する事を重視するのか、そういう違いがあるのかもしれない。
とまあそんな感じで、現在“Ryzen 3000シリーズ(省くAPU)”に関する状況は流動的かつ不安定である。
何もせずとも当たり前に最高性能を味わいたい人は、まだ当分様子見が良い。
またそうではなく、性能を引き出すための苦労がどれほど過酷でも構わないと思う人(知識とスキルがあれば大した問題でもない)は、現在の“Ryzen 3000シリーズ(省くAPU)”に挑戦すれば良い。
参考
第3世代Ryzen向けの新電源プラン、アイドル/低負荷時の問題が解消
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1199341.html
他、海外のいくつかの情報サイト(知りたい人は自分で検索してください)
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