突然PCIe 4.0対応SSDが出た理由 [ハードウェア]
2019年5月27日より開催されている「COMPUTEX TAIPEI 2019」で発表された新しいRyzen。
この新Ryzenは目玉機能としてPCIe 4.0に対応する。
当初このPCIe 4.0は対応するデバイスが無く、過去に確認されているものがAMDの最新GPU“NAVI”を使ったビデオカードだけだったのだが、突如としてPCIe 4.0対応SSDが出る。
最初はGIGABYTEの製品が、それから続々と他社の製品も存在が明らかになっていった。
世界初、GIGABYTEがPCIe 4.0対応SSDを公開
https://ascii.jp/elem/000/001/865/1865782/
一般的に言って、SSDのようなデバイスは必ずコントローラチップが先に発表されるものだ。
そこで調べてみると海外の情報サイトに1月頃には情報が載っていたが、日本語のサイトには情報が見付からない。(その後さらに調べるといくつかの日本国内ニュースサイトで記事があった)
Phison rocks PCie 4.0 with PS5016-E16 SSD controller
https://www.tweaktown.com/news/64460/phison-rocks-pcie-4-ps5016-e16-ssd-controller/index.html
1月には情報が露出していたのならもっと話題になっていてもおかしくないはず、と思っていると、今日の記事でこんなものが出ていた。
1,500万ドル超を投じて9カ月で完成させたPhisonの世界初PCIe 4.0 SSDコントローラ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1187547.html
この記事によると、PhisonはAMDに懇願されてたったの9ヶ月でこのコントローラを開発したのだという。
要は宣伝するヒマも無かったという事なのか。(あえて宣伝していなかっただけかもしれないが)
そしてこのような背景があるのなら、コントローラの販売数はある程度約束されていたはず。
つまり、今回複数のSSDメーカー(或いはブランド)からほぼ同時にいくつものPCIe 4.0対応SSDが出た理由は、AMDによる工作だったと想像出来る。
何故AMDの工作だと言えるのか?
それは当然、Zen2を売るための武器になるからだ。
現時点でPCIe 4.0対応のSSDが利用出来るプラットフォームはAMDにしか存在しない。
ならば、より高速なSSDが欲しいという需要にはAMDしか選択肢が無くなる。
まあそんな感じで、AMDによる強力なバックアップの元に水面下で開発が進み、突然PCIe 4.0対応SSDが何種類も出たと。
またこの記事には、Phisonに東芝と強い繋がりがあるような事が書かれている。そして今の所PCIe 4.0対応のSSDコントローラは東芝製Nand Flashしか対応しないとも書かれているので、この件は東芝も絡んでいるのだろう。
東芝にとっては自社のNAND Flashを販売する枝が増えるわけで、AMDの戦略に協力しない理由は無い。
この世界初のPCIe 4.0対応SSDは一般の需要こそほとんど無いかもしれないが、非常に熱心なベンチマーク好きやゲーマー、また時間を金で買うような業務では高い関心を引くに違いない。そしてそういう客は客単価が高く、売り上げの量も多い。
AMDにしては良くやったと言えるし、Intelにとっては多少の痛手に繋がる事だろう。
※追記
現在Phisonのコントローラを使ったPCIe 4 NVMe SSDは以下の4機種が確認されている。
GIGABYTE AORUS NVMe Gen4 SSD 2TB
https://www.aorus.com/AORUS-NVMe-Gen4-SSD-2TB
CORSAIR MP600 NVMe PCIe Gen4 x4 M.2 SSD
https://betanews.com/2019/05/27/corsair-force-series-mp600-ssd/
CFD PC3VNF
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000177.000032645.html
Galaxy Microsystems GALAX HOF Pro PCIe M.2
http://www.galax.com/en/galaxannounceshofpropciem2ssd
この新Ryzenは目玉機能としてPCIe 4.0に対応する。
当初このPCIe 4.0は対応するデバイスが無く、過去に確認されているものがAMDの最新GPU“NAVI”を使ったビデオカードだけだったのだが、突如としてPCIe 4.0対応SSDが出る。
最初はGIGABYTEの製品が、それから続々と他社の製品も存在が明らかになっていった。
世界初、GIGABYTEがPCIe 4.0対応SSDを公開
https://ascii.jp/elem/000/001/865/1865782/
一般的に言って、SSDのようなデバイスは必ずコントローラチップが先に発表されるものだ。
そこで調べてみると海外の情報サイトに1月頃には情報が載っていたが、日本語のサイトには情報が見付からない。(その後さらに調べるといくつかの日本国内ニュースサイトで記事があった)
Phison rocks PCie 4.0 with PS5016-E16 SSD controller
https://www.tweaktown.com/news/64460/phison-rocks-pcie-4-ps5016-e16-ssd-controller/index.html
1月には情報が露出していたのならもっと話題になっていてもおかしくないはず、と思っていると、今日の記事でこんなものが出ていた。
1,500万ドル超を投じて9カ月で完成させたPhisonの世界初PCIe 4.0 SSDコントローラ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1187547.html
この記事によると、PhisonはAMDに懇願されてたったの9ヶ月でこのコントローラを開発したのだという。
要は宣伝するヒマも無かったという事なのか。(あえて宣伝していなかっただけかもしれないが)
そしてこのような背景があるのなら、コントローラの販売数はある程度約束されていたはず。
つまり、今回複数のSSDメーカー(或いはブランド)からほぼ同時にいくつものPCIe 4.0対応SSDが出た理由は、AMDによる工作だったと想像出来る。
何故AMDの工作だと言えるのか?
それは当然、Zen2を売るための武器になるからだ。
現時点でPCIe 4.0対応のSSDが利用出来るプラットフォームはAMDにしか存在しない。
ならば、より高速なSSDが欲しいという需要にはAMDしか選択肢が無くなる。
まあそんな感じで、AMDによる強力なバックアップの元に水面下で開発が進み、突然PCIe 4.0対応SSDが何種類も出たと。
またこの記事には、Phisonに東芝と強い繋がりがあるような事が書かれている。そして今の所PCIe 4.0対応のSSDコントローラは東芝製Nand Flashしか対応しないとも書かれているので、この件は東芝も絡んでいるのだろう。
東芝にとっては自社のNAND Flashを販売する枝が増えるわけで、AMDの戦略に協力しない理由は無い。
この世界初のPCIe 4.0対応SSDは一般の需要こそほとんど無いかもしれないが、非常に熱心なベンチマーク好きやゲーマー、また時間を金で買うような業務では高い関心を引くに違いない。そしてそういう客は客単価が高く、売り上げの量も多い。
AMDにしては良くやったと言えるし、Intelにとっては多少の痛手に繋がる事だろう。
※追記
現在Phisonのコントローラを使ったPCIe 4 NVMe SSDは以下の4機種が確認されている。
GIGABYTE AORUS NVMe Gen4 SSD 2TB
https://www.aorus.com/AORUS-NVMe-Gen4-SSD-2TB
CORSAIR MP600 NVMe PCIe Gen4 x4 M.2 SSD
https://betanews.com/2019/05/27/corsair-force-series-mp600-ssd/
CFD PC3VNF
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000177.000032645.html
Galaxy Microsystems GALAX HOF Pro PCIe M.2
http://www.galax.com/en/galaxannounceshofpropciem2ssd
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