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Intel Graphics Xeの動向 [ハードウェア]

私は以前Intelの新しいGPUが、CPUへの内蔵に留まらず外付けのカードとして出るという話を記事にした事がある。

Intel製のビデオチップを載せたカードが帰って来る
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-14

当時はまだそういう計画があるという程度の話しだったが、最近になって具体的な姿が見え始めた。


私の知る限り、その姿は二つ。

一つはアメリカのエクサスケール・スーパーコンピューターに導入されるという話だ。

米エネルギー省、Intelの新GPU「Xe」採用の“エクサスケール”スパコンを導入
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1175779.html

昨今はスーパーコンピュータの主だった計算機にGPUを使うという事が主流となりつつあり、低コストで高性能かつ省電力なスーパーコンピュータを構築する手段としてもてはやされている。

Intelの新しいGPU(以降Intel Xe)は、こうした用途が主な目的で開発されたように思う。


そしてもう一つは一般消費者向けのビデオカードである。

Intel Shows What Its Discrete Xe Graphics Cards Look Like And The Crowd Goes Wild
https://hothardware.com/news/official-renders-show-intel-discrete-xe-graphics-cards

この記事にはミドル向けの短いカードと、ハイエンド向けと思われる長いカードの2種が写真となって載っていて、この写真は3D CGのデザインモデルという事だが、Intelとしては「こんな感じのカードが発売されますよ」という事らしい。


このIntel Xe、性能はまだ未知数であるものの、同じコアをCPU内蔵としたものは1T Flopsとなかなかに高性能である。

Intelの次期内蔵GPUは1TFLOPSの性能で3Dゲームにも対応
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1158131.html

またスーパーコンピュータに採用される事も考え合わせれば、消費電力当たりの計算能力がAMDやNVIDIAのGPUよりも劣る事は考えにくく、外付けのビデオカードという姿になっても性能は期待できるものと思われる。


以上の情報から、Intel Xeは2020年の発売に向けて着々と準備が進められているようである。

現在の外付けGPU市場はAMDとNVIDIAの2強が市場を分け合っている状態だが、ここへIntelが割り込む事でどうなるのか興味深い。

実際のところ、AMDは今年“Navi”と呼ばれる新しいGPUを投入する予定だが今ひとつ盛り上がりに欠け、事実上市場を独占に近い形で囲っているNVIDIAは勢いが衰える兆しすら無い。

ここへIntelが加わる事で選択肢が増え、競争の激化と共に良い製品がより安く買えるようになってくれれば良いと思う。



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