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Asrock DeskMini A300に期待 [ハードウェア]

ここ数日はCESでの発表でパソコンの自作業界も新しいニュースが飛び交い、賑わいを見せている。

IntelやAMDなども新しいCPUやGPUなどを披露して、昨年までの予想を良い意味で裏切ってくれたりでなかなかに興味深い状況だ。


そんな中、私がこれまでずっと出て欲しいと思っていた、Asrock製ベアボーンPC「DeskMini 110」のAMD版、「DeskMini A300」が発表されたという記事を発見した。

ASRock、約2Lの筐体でRyzenを搭載できるMini-STXベアボーン
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1164168.html

※2/13追記 中身が気になる方はこちらの記事を読んでみてください。
Asrock DeskMini A300を入手
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-02-08

私はこれまでIntel版の「DeskMini 110」で2台組み立てているが、これは非常に良い出来である。

具体的にどういった点が良いのかと言うと、まずはその大きさ。
155x155x80mm(幅x奥行x高さ)と非常に小型で、デスクトップに置いて占有面積が非常に小さい。

そして拡張性。M.2 SSD1台と、2.5inch HDD(SSD)を二台搭載出来る。
AMD版の場合さらにM.2 SSDが1台入るから、合計で4台のストレージが内蔵出来る。
一般的な超小型Mini-ITXケースでは2.5inch HDDが一台しか入らない物も多いが、そういう点でこれは良い。

CPUにはデスクトップ用でTDP65Wまでのものが使えるが、これまでこのような小型ケースの場合(とはいってもMini ITX用でずっと大きいが)は高さ30mm以下の超ロープロファイルCPUクーラーが必要な場合が多かった。しかし「DeskMini」は高さが45mm程度までならCPUに添付されるものがそのまま使える。これはコスト的な意味以外に熱問題的な意味でも大きい。


筐体を構成する箱自体もデザインと工作精度が優れている。

外見は単に黒い直方体だが、電源スイッチやUSB端子の配置などは使い易い場所になっていて、冷却用の外気を取り入れるスリットなどの見た目もまあまあ悪くは無い。見た目的なデザインはAppleのような芸術的センスを求める事自体間違っているとは思うが、使い勝手の上では優れている。

またメンテナンス性も優れていて、筐体背面のねじ数本を外すとバックパネルと一体になったシャシーが後ろに抜き出せるようになっている。これに構成部品のほとんどが載る構造で、メインボードの裏側に2.5inchのハードディスク2台を置くスペースがあり、専用の電源と一体になったSATAコネクタがメインボードの特殊なコネクタと接続され、付け外しも容易だ。

こうした構成部品の工作精度は高く、剛性も比較的良いので、組み立ての時も部品のはめあいが悪くて苦労する事は無い。
当然、目に付くような変形や不自然なスキマも無いため、安っぽく見えない。


これら以外には電源が120WのACアダプタであり、十分余裕のある電源容量である事もうれしい。
TDP65WクラスのCPUはピークで100W程度電力を消費するモノがあるため、よくある100W以下のACアダプタの製品ではCPUの選択に結構神経を使うが、「DeskMini」はほとんどの場合TDP65W以下であれば問題が出る事は無いだろう。


ただ良い面が非常に多い一方で難点もある。
それはUSBの端子が少ない事だ。

背面に2個、正面に2個(内一つはType-C)という数はかなり少ない。
キーボードとマウスを背面のUSB端子に接続すると、それら以外のUSB端子を必要とするデバイスは正面の端子二つに接続する以外に無いわけで、この問題を解決するにはUSBの無線端末一つでキーボードとマウス両方が使えるロジクール製のものを使うとか、USBのハブを利用して端子数を増やすしかない。
正面の端子二つは抜き差しが多いUSBメモリなどのために常に空けておきたいため、私がこれまで2台組み立てた内の一台は前者の方法で、二台目は後者でこの問題を回避した。

この問題、オプションで用意されている側面に2個増設するUSB端子があればかなり緩和出来るのだが、こうした製品のオプションパーツは多くの場合入手困難なので、出来れば最初から装備して欲しい。

とはいえ、一般的な使い方ならば他に困るような問題もなく、このUSB端子数の少なささえ問題にならなければ一般的な事務用途には最高の出来栄えであると私は思う。


というわけで、店頭予想価格は税別18,480円前後という事で税込み2万円程度になりそうだが。
Mini-ITXの超小型ケースとマザーボードの組み合わせでは2万円超える場合が普通なので、メリットを考えれば2万円でも十分に安い。
「DeskMini A300」が出たならば、今後特にCPUパワーが不要な用途にはこれを利用する事になるだろう。


関連記事

DeskMini A300の不具合
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-03-10

DeskMini A300に無線LAN増設
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-03-02

Asrock DeskMini A300を組立てた
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-02-17

Asrock DeskMini A300を入手
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2019-02-08


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