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中国製スマートフォンが危険かどうかは視点によって違う [セキュリティ]

最近米国が同盟諸国に対し、ファーウェイ製の通信機器使用停止を求めている事でにわかに注目が集まっている、中国製通信機器の危険性。

米国からの要請は今の所ファーウェイのみに留まっているが、今後はZTE等、他社も入るかもしれない。


この問題、一般の消費者から見れば「自分には関係ない」となる。

何故なら、この問題は主に社会インフラとして整備される通信網に使用される機器や、機密情報を扱う組織や個人などが利用する機器が対象となる話だからだ。


だがこの問題、本当にそれだけなのだろうか。

一個人の日常で行われる通信内容や他人とのつながりは、現在中国に限らずあらゆる国のサービスで抜き取られている情報だ。

そのように考えると「何をいまさら」という感じだが、中国の場合国家(中国共産党)がかなり大規模かつ積極的に情報収集に関与しているという点が他と違う。

要は他国と比べかけている人と金のケタが違うわけで、そこからもたらされる情報が何に使われるのかという事も考えるべきだと思う。


過去、日本と米国が太平洋を挟んで戦争をしていた時、米国の情報収集は帝国陸海軍に対してだけではなく、一般国民に対しても行われていたという。

何故、軍と無関係な一般大衆が日常的に接する情報まで収集されていたのか。

それは、そういった所から間接的に軍の動向が推測できるからだ。

つまり70年以上前に米国がやっていた事は、今でも通用するわけである。


またさらに言うと、有象無象の個人情報は金になる。

そして犯罪に利用する事も出来る。

政府や軍の要人に影響力を及ぼす必要があるならば、家族や家族の友人から情報収集する事も可能だ。

ちょっとした資金調達も、有象無象の個人情報からいくらでも引っ張り出す事が出来る。

情報を聞き出すために誰に接触すべきか、或いは拉致が可能かどうかなども、日常の行動パターンや趣味趣向といった情報から調べる事が出来る。

機密情報とは無関係の一個人からタレ流される情報が何万~何千万人分も集まれば、一見無関係の他人から糸を手繰り寄せるようにして目的を果たすなど、意外と出来る事は多いものだ。


というわけで、ちょっと視点を変えると普通無関係と思われる一個人であっても、中国製のスマートフォンを利用する事は“ひどく遠回りだが間接的に自らの安全に関わって来る”という事がわかると思う。

そして想像力を働かせば、ある企業の不利益や国全体の不利益が、まわりまわって自分の首を絞める事になる場合だってある事も理解出来るはずだ。

当然、一人二人が使ったからといって影響があるなんて事はあり得ないだろう。

しかし何万~何千万という人が使うと話は変わってくる。

この事は最低限、そういう事もある、というくらいには覚えておいた方が良いと私は思っている。

そして出来るならば、行動を起して欲しいとも思う。


ファーウェイのスマホは“危険”なのか
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1811/29/news029.html

みんな見て見ぬ振り
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-03-06


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