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もういまさらだ [セキュリティ]

コラム:米議会が問うべきフェイスブックの問題点
https://jp.reuters.com/article/facebook-privacy-breakingviews-idJPKBN1HH0X5

フェイスブック利用者の個人情報が第三者の手に渡り、米大統領選挙に影響を与える使われ方をした問題により、現在アメリカでは様々な議論が起きているようだ。

この問題に対し規制をかけるべきという意見もあるが、このような事態に至って規制などなんの効力も持たないと私は思う。(なんの効力を持たないとしても、なんらかの手を打たなければ状況が悪化する速度が上がってしまう。つまり何もする必要が無いわけではない)


現在EU加盟国で近々発効するGDPRについて世界中の企業がその対応に追われているが、これもまた十分な効力を持たないと私は考えている。効果があるとしても、それは氷山の一角に対してのみになるだろう。

全ての情報は、いまやいとも簡単に集積され、集積された情報は一瞬で世界中をめぐる。

これをどうやって防ぐのか。


情報を守るためのセキュリティ対策は、今や水に濡れた紙も同然だ。

何故なら、ある問題に対し何か有効な手段があったとしても、全ての人に同じレベルのセキィリティ対策を実行させる事は不可能だからだ。

そして一人でもセキュリティの壁に穴となるような者が存在すれば、蟻の穴から堤防が決壊するような事態になる事は、過去の例により繰り返し証明されている。

始末に負えないのは、ほとんどのコンピュータ利用者が使う、OSを含むソフトウェアそのものがセキュリティの穴となっている事で、それらを作るプログラマーがただの一人でもセキュリティリスクを生じさせるコードを納品しただけで、全てのセキュリティ対策が水泡に帰す現実である。


さらに、それに輪をかけているのが、一般の消費者達のセキュリティリスクに対する無知と無関心だ。

フェイスブックの例で言えば、情報の漏洩元となった利用者達は、何故自らその情報を差し出すようなマネをしたのか。件の性格診断アプリは、個人情報を収集すると謳っていたのにも関わらずだ。

このような行為は、現在スマートフォンを利用するほとんど全ての人が、意識して、或いは無意識に行っている行為である。


もはや自分の個人情報すら、他人の無意識な行動でダダ漏れとなる現在。(しかも虚偽の情報が事実として拡散する事すらある。)

もう、何をどのような手段で対策しようとも、漏れるものは漏れ、その情報は第三者にかき集められて、様々な犯罪、或いは犯罪的行為に利用される事を防ぐ事は出来ないだろう。



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