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自分のPCを持つ子どもは問題解決能力が高くなる? [ソフトウェア]

何事にも前提条件というものがある。

その前提条件は多くの場合あまりにも当たり前過ぎて、ほとんどの人は意識する事が出来ない。(従って前提条件を無視した行動に走りがちになる)


というわけで本題に入るが、今日見つけた記事にこんなものがあった。


“自分のPCを持つ子どもは問題解決能力が高くなる”
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1049256.html


まあ、確かにそうかもしれない、と私は思ったが、同時に必ずしもそうとは限らないとも思った。

理由は先に挙げた前提条件だ。

“自前のパソコンを持つ事で問題解決能力が高くなる”には、どのような前提があるのか。

それは、「自己の能力を高める道具としての使い方をした場合」、である。
もちろんこの条件は無意識にやっている場合も含む、というか人間は当たり前に自己を高めるための行動を無意識に行う動物なので、誰でも例外なく経験している事を、パソコンでもやるかやらないかというだけの違いだ。

パソコンという機械自体、そこにあるだけで人間の役に立つという事はない。人間がパソコンを道具として使う事で初めて人間の役に立つわけで、それは使い方次第、使う人間次第なのである。

従って元々“問題解決から逃げたがる者”にパソコンを与えた所で、問題解決能力が高くなる事などあり得ない。
ただし極めて少数の者は例外的に問題解決能力が上がる可能性を否定はしないが、それはあくまで例外中の例外である。


また、記事内では「教育機関のプログラミング教育を支援するといった活動も行なっており」とあるが、主催が“ウインドウズ デジタルライフ コンソーシアム(WDLC)”という事もあり、そういった活動はMicro$oftがWindowzを売るための一環から脱するものではない、単なる宣伝行為に近いものだと思う。

要はWindowzという首輪を付けたブタを飼育するための活動であるという事だ。(ブタになってしまうかどうかは本人次第だが。)

結局のところ彼らの言う“自分のPCを持つ子どもは問題解決能力が高くなる”とは、先日大阪のなんとか小學院の話でも問題になった、「某有名進学校に入れる」という言葉で入学希望者を釣ったアレと同じなのである。



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