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BlackBerryがハードウェア開発から撤退 [スマートフォン]

ああ、やはりそうなるのか。

この記事を見た私はそう思った。


また1つ時代が終わる。BlackBerryがモバイル端末の開発を打ち切り
http://www.gizmodo.jp/2016/09/blackberry-stop-designing-phones.html

「DTEK50」の中身がまんま中国企業が出している端末だと知った時から、そういう方針になったと感じてはいたが。

とても残念なBlackBerry DTEK50
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05


極端な話、現在のAndroid端末の中身など誰も気にしていない。一部そういった事に関心のある層であっても、精々CPUのグレードとか、画面の大きさや解像度とか、あとはストレージ容量とか、その程度にしか注意を払う事が出来ない。

ならば中身は全部同じにする事が可能だ。基板は共通で、SoCはピン互換の1シリーズで3種類程度のグレードを使い分ければいい。eMMCの容量だって同じパッケージで容量は選べるし、モニターだって大きさや解像度を変えるだけでいくつでもバリエーションを増やせる。

後はガワのデザインだけだ。ハードウェアとしてはその程度あれば何種類でもスマートフォンが作れる。1万円台のローエンドから10万超のハイエンドまで、ほぼ同じ中身でイケるのだ。

だとしたら、後はコストの問題になる。こうなると人件費の高い国では開発が困難だ。
だから、Blackberryがハードウェア開発から撤退し、ソフトウェア開発とサービス提供のみ自社でやっていけばいいという選択肢を選ぶのも無理は無い。


その点Appleは上手くやっていると思う。
開発を全て自社で行えるのは、iPhoneが基本的に1機種しか存在しない事が大きい。加えてハード・OSと合わせて垂直統合された環境で開発されているため、デバッグに関しても各部門で緊密な連携が取れる。高コストな部品を贅沢に使用しても、これらがそのコストを吸収し、さらに売り上げ台数の多さがコスト問題に効いてくる。

対してAndroidの端末を売っている会社は同世代で複数モデルの端末を開発しているところが多く、ハードの仕様はモデルごと異なる事も少なくは無い。その上OSは機種ごとに最適化したLinux上で動作するAndroid。OSのデバッグの手間は、iOSよりはるかに多いのではないだろうか。

こうした側面から見ると、三星のGalaxyはSoCを始め主要な内部部品の多くが自社開発だから、その点他社よりも有利という事が、Galaxyの躍進に貢献している事は間違いない。ただし、それをSonyなどがやっても失敗する可能性が高い。垂直統合という手法は、それを可能にする条件というものもあるからだ。


結局のところ、Blackberryがこうなったのは必然だった。
要は利益が上がらなければ、コストのかかるハードウェアの開発から撤退しなければならないのは道理である。

仕方が無いとは言え、非常に残念だ。



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