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Windows10のKB3156421が示すこと [OS]

すでに先週から話題になっていることだが、今月のWindows updateで配信されたWindowz10向けのアップデート、KB3156421が大きな波紋を呼んでいる。

このKB3156421に関する問題は、表面的には適用するとWindowz10の動作がひどく重くなるというもの。
そしてその原因はCortanaの動作に問題があるとして、Cortanaの機能の一部をオフにするという解決方法が出回っている。

私の持つWindowz10環境は現在デスクトップとタブレットが各1台あるが、どちらもCortana自体が機能しないように設定しているためこの不具合を確認できない。しかし実際私の環境では起きていない事から、出回っている解決方法は正しいのだろう。


そんなわけでKB3156421を導入してパソコンの動作が重くなった場合、Cortanaをなんとかすれば解決して問題がなくなるわけだが、実際の所この問題はとても根が深く深刻だ。

まず市販されるパソコンの大多数にインストールされるWindowz10 Home Editionは、Windows updateが強制執行される設定を変える事が出来ないため、事前に問題を把握していてもアップデートを一時保留するなどして問題を回避する事が出来ない。
(一応回避策は用意されていているが、一般の消費者の多くは事実上不可能な方法である。)

また、Professionalなどビジネス向けのエディションではWindows updateを保留する事が出来るが、アップデートを保留して問題を回避するにしても、Windowz10の場合は全ての更新プログラムが一つのアップデートパッケージに含まれるので、問題を含むアップデートのみを保留する事が出来ず、他の緊急を要するセキュリティアップデートを個別にインストールする事が出来ない。
従って、今回の問題で言えば、セキュリティリスクを取るか、パソコンがマトモに動かなくなるのか、どちらかを選ぶしかないという事だ。

さらに、今回問題になったのはCortanaに関する不具合だが、このCortanaがWindows 10 Insider Preview ビルド14328以降で無効にできなくなっているらしい。この仕様変更は今夏の「Anniversary Update」で適用される事が確実らしいので、外部ツールでCortanaを殺してある私の環境ではどうなるのか。
もし復活させられてしまうとなると非常に腹が立つ。
そして今回のような問題がまた起きれば、回避策が無い場合どうしようもなくなるというわけだ。


とにかくWindowz10を含め、最近のMicro$oftのWindows updateは問題が多すぎる。
特に今回のKB3156421で浮き彫りになった一括でないと更新が受け取れない問題は、Windowzの安定性とセキュリティに大きな影響を与え、今後ますますWindowzの使い勝手が悪くなるという事を示している。

ただでさえ不安定要因が増したWindowz10がこんなでは困る。
しかもユーザーの自由度は減っていく一方であるため、自力で問題を解決する方法も限られてくる。

他のOSに移行することも考えられるが、少なくとも私には現状で不可能である。

さて、どうしたものか。


Windows 10アップデートで動作が異常に遅くなる可能性
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20160511_756756.html

更新プログラム「KB3156421」に起きたトラブルと心配
http://news.mynavi.jp/articles/2016/05/16/windows10report/



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