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VAIO Phone Bizはきっと売れない [スマートフォン]

先日、二代目VAIO Phoneとして発表された“VAIO Phone Biz”。
そろそろスマートフォンでも、と考えていた私の目に止まるほど見た目は良いのだが、OSがWindowz10 Mobileなのが非常に残念だ。

見た目に関してはもはやこの手のスマートフォンでは差別化がほぼ不可能と思えるのだが、そんな中で燦然と輝いているように私の目に映った、アルミ削り出しの裏蓋?が気に入った。

このアルミ製の蓋、製品として完成されたものは重さが40gほどなのだが、削る前の重さが540gもあるというから驚きだ。素材の写真を見る限り安価な60系の押し出し材のフラットバーから削り出しているようだが、ただでさえプラスチックの射出成型と比べ材料代が桁違いにかかるのに、これでは材料代より切削加工費の方が何倍もしそうだし、加工に要する時間もかなりかかるので生産性の面でもどうなんだろうと思う。

個人的にはプレス成型したものに切削加工の方が合理的に思えるが、プレスは金のかかる金型が必要だし、一体加工の樹脂部品のことやプレス成型後の残留応力によるゆがみの問題などで結局はプレス成型後の加工にそれなりの手間が掛かるので、コスト的な差はそれほど無く、全切削の方が良いという判断なのかもしれない。iPhone並みに数が出ると言うのなら話が違うのかもしれないが。
なんにせよ、私にはとても贅沢に思えるこの部品を採用している事が、VAIO Phone Bizを所有する価値の一つになると感じられる。


コンピュータとしてのスペックはCPUにSnapdragon 617を使用。私の嫌いなBig.Little構成のなんちゃって8コアCPUだ。8コアは8コアだが、4コアCPU2個を切り替えているので、実際の動作は4コアCPU。
まぁ性能的にはミドルクラスという話だが、普通に使う分には十分すぎると思う。

他の仕様はメモリが3GB、eMMC16GB、Micro SDが64GBまで、カメラはどうでも良いとしてあとは液晶モニタがFull HDの1980x1080と、所々CPUのスペックに見合わない豪華装備が良い。
私にとっては十分すぎるスペックだ。


だが、全てを台無しにする要素が一つ。

そう、Windowz10 Mobileだ。

VAIOの言い分はContinuumのためらしいが、実際あんな機能がどれほど役に立つのか疑問である。
なによりも外部モニターの接続が無線LANというのが気に入らないし、その外部モニター接続のためにMiracast対応の受信機をモニターに接続しなければならない事が大きな欠点。要はMiracastが使えなければ利用できない機能なわけで、だったらノートパソコンでも持ち歩いた方が数倍マシというものである。
自分の机で作業するにしてもMiracastの遅延が約0.5秒もあるらしいので、レスポンスの遅さにきっとイライラするに違いない。

Windowz10 Mobileに関してはContinuumの他にも色々気に入らない点があるが、長くなるのでここでは書かない。
一つだけ書くとすれば、Windowz10 Mobileはあらゆる意味で未完成過ぎるという事。
もしOSがAndroid 6.0だったら・・・と思う。


約5万円と比較的買いやすい価格(スペックだけ見れば3万円台だと思うが)で、VAIOのブランドイメージとそれに負けない高級感あるデザインを持つVAIO Phone Biz。これだけで十分欲しいと思えるのだが、Windowz10 MobileをOSに選んだ時点で私的にはアウト。

恐らく法人向けの大量導入を視野に入れているのだろうが、その法人がWindowz10を敬遠していまだにXPや7を使い続けている理由を、VAIO社はまったく考えていないという事か。

他に無い機能を武器に売り込むにしても、デスクトップとの親和性があまりに中途半端だと思うのは私だけか?



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