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高温環境下でSSDのデータが数日で消える??? [ハードウェア]

昨日のGIGAZINEの記事でこんなものがあった。

「高温環境下でSSDのデータが数日で消える」という騒動は正しいのか?
http://gigazine.net/news/20150514-ssd-temp-endurance/


この記事は、半導体の標準規格を定めている「JEDEC」という団体が発表した「JEDEC SSD Specifications Explained」という文書が元で起きた、「SSDを高温で放置するとデータがわずか数日で消えてしまう」という騒動をネタにしたもの。

これらの文書や記事の内容をまとめるとこうなる。

・SSDの記録保持期間は、作動中(電源ON)の温度が高いほど伸びる
・SSDの記録保持期間は、停止中(電源OFF)の温度が低いほど伸びる

温度の目安としては、動作中の温度は40度以上、停止中の温度は30度以下が望ましい。
この温度は室温20℃前後で使っている大抵のPCにおいて満たしていると思われる。
なので普通に使っている分には気にする必要は無い。
ただし条件によっては、普段エアコンの効いた一般家庭や会社の事務所であっても人が居ない時間帯は温度が高すぎたり低すぎたりする場合が想定されるし、倉庫や工場等のエアコンの無い場所で冬や夏に使う場合には気をつけた方が良いと思う。

他にはSSDをPCから外して保存したり、PCに付けっぱなしでもPCの電源を入れずに長期保管する場合は、温度の低い場所に置いておかないと1年と持たず消えてしまう事になりかねないのでこの点も注意が必要だろう。


それから長期間使い続け(或いは書き込み量がとても多い)、SSD内部のNAND Flashの劣化が進んだSSDの場合には、「数日で消える場合もある」事は覚えておいた方が良いだろう。
SSDはHDDと違い、ウェアレベリングや不良ブロック代替の限界を迎えると急激に劣化が進み、突然使えなくなる。一般の使い方ならば寿命は一生ものとさえ言われるSSDであるが、SSDは壊れにくいから大丈夫などとは思わず、むしろSSDこそいつ消えるかわからないので重要なデータは常にバックアップしなければならないと心得るべきである。


参考資料:JEDEC SSD Specifications Explained - Alvin_Cox
http://www.jedec.org/sites/default/files/Alvin_Cox%20%5BCompatibility%20Mode%5D_0.pdf

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