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Windows 10は今年夏 [ソフトウェア]

米Micro$oftは現地時間17日、Windows 10を今年の夏に発売すると発表した。

今まで主流だった秋以降という予測よりだいぶ早い。
これは一日でも早く出荷する事によって少しでもシェアを稼ごうと言う魂胆なのだと想像する。


現在、いわゆる従来の「パソコン」に区分される、デスクトップとノート型パソコンの市場は飽和し、数的には縮小していくという予想が支配する。一方でスマートフォンやタブレット等の携帯端末の市場はこれからも伸びていくという予想から、Micro$oftとしては是が非でもこの市場でのシェアが欲しいわけだ。

一方で企業向けのデスクトップPCの市場は手堅く残り、ここでも確実にWindowsのシェアを確保したいという思惑もあると思う。そのため、移行が進まなかったWindows 8系のポジションを一日でも早くWindows 10に置き換え、他のOSやデバイスにシェアを食われないように必死なのだろう。

そして残るコンシューマー向けのパソコン市場では、個人所有のパソコンに対するWindows 10のプレゼンスはそれほど強くは無い。
こちらはWindows PCが廃れてもスマートフォンやタブレットで逃げた客を拾えば問題ないという考え方であるように感じる。理由はMicro$oftに、従来のパソコンと携帯端末の双方をWindows 10がサポートされる事に対する自信が透けてみえるからだ。


さて、Windows 10の登場による影響で一番困るのが過去のソフトウエア資産に対する互換性の問題である。

少なくとも、x86系のシステムで動くソフトウエアはWindows 10を搭載するx86以外のシステムでは動作しない。互換性が保証されているのはストアアプリのみで、これはARM系とx86系用に用意されたWindows 10の双方に「Windows 10 API set」というものを実装する事で実現しているからだ。
対して従来のWindowsソフトウエアは「Win32 API set」というもので動作している。これはx86系システム用に用意されたWindows 10にしか実装されない。

従って、スマートフォンやタブレットでは基本的に従来のWindows用ソフトウエアは動作しないと考えるべきだ。(ただしIntelやAMDのモバイル向けSOCが搭載されたものに関しては、動作する可能性を否定できない)

そしてx86用Windows 10であっても、過去のソフトウエアがどこまで動作するかもまだわからない。
特にXP時代以前から使っていたものは注意すべきだ。
そんな古いソフトなど今更不要という人ならば問題はないが、私も含めて動かないと非常に困るという人も決して少なくはない。

もし動かない場合が出たら古いシステムを残していくか、代替になるソフトウエアを探す(しかし有るのならとっくに移行している)しか無い。

頭の痛い問題である。

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